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2005年〜
その 393 NHK行 2005年1月2日
残り火 (1975年) 心象神話集より
一、 風は何もかも ごちゃ混ぜにして 吐き出しそうなドブの中さへ 吹き荒れる 出鱈目な約束事が 飛び交う中で もしよかったら言葉を宿にして 泊まっていきなよ ありったけの似顔絵に心を入れて 木戸銭代わりに放っておくれな きっと上手に燃やしてあげる 旅に旅ぐれ悩み通せたら 本気になれるんじゃないのかい 若い衆(ひと) 二、 雨を見るのが 始めてなのかい そんなに体ずぶ濡れに してまでも 似顔絵の一番 可愛いかった子だね 着いて来るとは思っていたよ 燃えきれないでいるもの 寝入ってしまった衆(ひと)を見つけほっとしたのか 裸になってムシロに包まって まったくとんだ向い火だね 猫に口付けされてごらんなさい とても優しくしてくれるよ おぼこ娘 三、 昨日の嘘が 風に吹かれて 駆け出しそうな朝の気配に 続こうとしている にじまない露だけが 風を嫌って ただ一筋の光がほしいと 死んで生きて 朝が来たのも知らず寝入る二人 決まりの為に約束を破り 約束の為に決まりを破り 風に雇われた鳥のフンのように 悪気なんてありゃしない 生きる者 |
その 394 NHK行 2005年1月8日
前略 ボクシング4強談義 その11 ハーンズ対デュラン戦。
この一戦も凄い。
ハーンズの華麗なKO劇を観るなら、この一戦を外せないが、
それに輪を掛けてデュランの不甲斐なさが目立つ。
1R、ストレートでダウンするなんて四強に入れてやらない、
と思ってしまうが、デュランらしいと言われてしまえばそれまでか。
あまりに不甲斐ないので、2チャンネルで情報を探してみたら出てきた。
前試合で重いミドルに体調整えて、今回はジュニアミドルに絞っての、
コンデションミスだったようである。
これはレナードもロイ・ジョーンズも例があり、うなずける。
筋肉というのは新陳代謝しているから、思っているより調整が、難しいようである。
この試合はカメラワークも不甲斐なくて、別角度からも見てみたいし、
リターンマッチも観たかったし、何よりデュランの後ろ襟の髪が、
斜めに剃り上がって見えるのが、一番気になってしょうがない。
おおっ 後ろ髪が マーベラス!
髪といえば夏に理髪店に行ったきり、秋に行きそびれて、伸ばしっぱなしである。
冬場にサッパリすると空っ風が身にしみて寒さも増して風邪でもひきそうである。
駅前に出掛けた時、いつもの千円カットの理髪店が値上がりしているのを見つけ、
それで行きそびれたのであるが、インターネットの検索で新たな千円カットの理髪店を見つけ、満足したのも理由か。
いつもスポーツ刈りにしてもらうのであるが、カットだけで時間をかけないのはありがたいメニューである。
20代の頃はさすがに長髪にしていたが、30代になって吹っ切るように髪を切った時は、
何とも言えない寂しさがあったなぁ。 草々
その 395 NHK行 2005年1月15日
前略 正月前に昨年果たせなかったスケートを楽しんだ。
と言っても懐かしの場所ではなく、今回は人工の屋外スケート場であった。
ポロト湖は多分まだ凍っていなかったはずである。
いつもの事ではあるが、パチンコ屋では大放出で100万円台が出ていたりとか、
スキー場の滑空場所の雪質がガチガチだったりとか、色々と演出が度派手なのであるが、
今回もスケートが、妙に横滑りしてしまい、思うように楽しめなかった。
そうは神経質ではないのだが、今回は随分大胆で、昼食時、
「アライ」とかいう客が私の目の前に財布を振りかざしたり、レンタカーのロックが開いていたり、
ネット喫茶では、オナラをする客で引き付けて、別の客が「今頃燃えている頃…」「フン」とかを、
矢継ぎ早に連動で騒いでいくのである。
きちがい連中である。
年明け前、東京の部屋で、バッキャモンが耳元で「味方になれ」とか以外な事をほざいていたが、
随分切羽詰っているようであるが、くれぐれも他人様には迷惑をかけないようにと、言っておく。
であるから、もう一度スキーを試してみたくて一人で里山で滑ったのであるが、
直ぐに勘が戻り、雪質もサラサラでスイースイーである。
リフトで11回も往復して一度も転ばず、ご満悦であった。
そうなのだ子供の頃、スキー場などという贅沢な場が無かった代わりに、
前人未到の段々畑を滑りまくっていたのだから、滑れない分けがないのである。
スキーだってスケートだってソリだって掛け持ちではしゃいでいたのである。
よく雪景色一色で心が洗われるとか言うが、それはそれで、子供などは既に心が洗われていて、
であるからあれほど雪に溶け込めるのかも知れない。
「かまくら」なども無心になって掘り続けたものである。
私なども今頃アウトドアーなどをして懐かしんではいるが、難しい事も面倒な事も考えず楽しんでいる。 草々
その 396 NHK行 2005年1月22日
前略 2004/11/15 1コードシリーズの13ダースめが、
そっくり無くなっているのは、何故か?
それは13ダースめのボツテイクで、主要なテイクに置き換えている分けです。
ろくな連中じゃありません。
「何故盗むの?」という単純な疑問は、これから彼等の口から、語らせます。
2004/12/21 >19日午後9時から総合テレビで、
『NHKに言いたい』特集番組を放送するようです。
出だしから凄かった。 まず会長のアップ。
司会者が、受信料拒否が底辺で起きている・・・とかなんとか言っていた。
まず衣食住の環境があって、ガス、電気、水道、この頃はインターネットのおかげで、
電話がキープ、受信料はその次か。
決して前に食い込むという事はない。
それにしては巨大になりすぎたのでは?
1/ 8 NHKのスマトラ沖地震・津波情報。
私はたまたま第一報を視聴していたのだ。
震源地は沖合を示し、阪神・淡路よりも高い数値を伝えながら、何故に「津波の心配はありません」などと言い切ったのか?
誤報に対して被災国のマスコミを呼んで反省会って、今何よりも被災地は情報が要でしょう。 どうなっているのか。
1/13 子供の頃に海水浴に行った時の出来事。
ひと泳ぎして浜辺でくつろいでいた時、2歳位の男の子が波打ち際で砂遊びをしていた。
と、その瞬間大きな波が来てのまれてしまったが、一瞬にして座ったままの姿勢で10mほど浜辺に戻された。
慌てて駆け寄る大人も居なければ、男の子も何事もなかったように砂遊びをしていて、浜辺の賑わいに溶け込んでしまった。
それだけの事で、今で言えばハプニング動画になりそうな出来事だった。
それから何年かして、寄せてはかえす波も何百回に一回は高い波が来る、というような事を聞いて、納得したものである。 草々
その 397 NHK行 2005年1月29日
前略 調布での猫と私の関係はというと、可なりあっけらかんとしていた。
仕事から帰ってきて、一撫でしたら、ほったらかしであり、
チビの方も昼間は外で動き回っているのか、部屋では、隅で丸くなっていた。
三・四ヶ月位のオスだかメスだか判らない猫で、ジャレない、鳴かない、
もったり歩く、空気のような存在であった。
何日か過ぎたある夜、何時ものようにベッドで横になり、
水割りを飲み本を読んでいると、ふとチビが居る事を思い出し、ひょいと見るとチビが居た。
まったく忘れていて4・5日振りに見る顔で、
別段広い部屋に住んでいる分けではないのだけれど、そんな調子であった。
流石に最初はミルクなりおかずなり与えていたが、口を付けないので、止めてしまった。
家具屋さんの鉄骨増築の時に貰ったシングルソファーをあてがっていたのに何故か、
下に降りて隅で丸くなっていた。
ある夜、何時ものように水割りを飲んでいると、珍しくチビが部屋の真ん中にいて、
じーっとこちらを見るともなしに見ていた。
おいでと言うと、もったり近くに来たが、それ以上は近づかず、ジャレてはこない。
どうにも目の下のコイン禿げが気になって、抱きかかえる気にはなれなかったが、
引っ掻かれたにしては丸いし、擦りむいたにしても眼と口の窪みだし、
皮膚病ではないかと睨んでいたが、この間検索したらやはり皮膚病であった。
傷薬をティシュに付けてチョチョッとあてがってみたりして、滲みるかなと思い、
直ぐに止めたが、そんな一連の動作時も、ジーッとしているのである。
「好きなようにお触りして」という感じである。
仕事から帰って急いでトイレに駆け込み、
ほっと息をついたら「ニャー」と入って来て、またまた慌てるはめになった。
チビの奴、チビの奴、チビの奴、人の尻の穴見やがって。 続く
ちょっと気付いた事がある。
一心不乱に駆け込んだ時に私は「チビるチビる」と叫んでいたのかもしれない。
………それでチビが……… ご主人思いの忠猫に訂正。 続く
その 398 NHK行 2005年2月5日
ボートは沖へゆく (1974年)
一、 鳥が海に落ちた摩擦は ボートを揺るがす 濡れた指が溶けてしまえば この身を沈めたい ボートは沖へゆく 二、 忘れかけた子守唄 あらわに甦る 櫂を握るこの力瘤は かつて優しいものだった ボートは沖へゆく |
三、 泣きもしない海の飛沫 大人しいままで 見慣れない人が居ると思うだろう やがて見慣れる ボートは沖へゆく 四、 露骨な骨組みと木理は 力がこもっている たとえ男波が寄せて返しても 沈みはしないだろう ボートは沖へゆく |
その 399 NHK行 2005年2月12日
前略 ボクシング4強談義 その12 ハグラー対ジョン・ムガビ戦。
この一戦も重い。
ウガンダの野獣、ボブサップの先輩、ジョン・ビースト・ムガビ。
26戦26KOという竹を割ったような性格。
スーパーハードパンチャー相手に、実際4Rまではハグラーの勝機は見出せなかった。
ドスンドスンとおもいきり振り回すパンチの応酬で、
ハグラーもガクッときてもおかしくないパンチを貰っていたが、兎に角打たれ強く、
チャンピオンらしさを見せ付けた。
実況の杉浦アナが唸っていた。
「ま さ に、こ れ が、ボクシングですねぇ」
カウンターの応酬の中で、こつこつと媚薬のように吸い込ませる右ストレートで、
ハグラー、ペースを掴んだか。
6R以降ハグラーのいつもの攻めが生き始めたが、ズシンとくる重いパンチの応酬、
ムガビの時々見せる一発の威力も衰えず、後半までエキサイティングな試合にさせていた。
タフなチャンピオン、接近戦での手数が勝り11Rついに沈めた。
この試合、ミドル級のどの試合よりも重量級を感じさせる好試合であった。
おおっ ビーストも マーベラス!
3年ほど続いていたミュージックランキングのバナーが無くなっていた。
エロサイトが登録しだして何かゴタゴタしだしていると思ったら、落ちてリンクが切れていた。
まあ音楽など、耳から入って耳から貫けていくものだが、こと「日本の音楽」を考える時、
私の抗議文無くしては見えてこないのであり、音楽を志す人も音楽ニーズも、知らないでいると「いいように利用される」だけである。
企業の嗜好に一方的に付き合っているほど人間が人間味が無いわけじゃない。
話が変わるが、前野球オーナーのように「選手ごときが」じゃ余りにドラマが無さ過ぎる。
いつの時代も若い世代はその時代のシンボル的なものを見つけるものであり、
それが陳腐なものであっても寛容な柔軟さが必要であるし、いつまでも慣例に甘んじていたのでは飽きられてしまう。
そういう意味では選択肢が増えていい時代であるが、不正だけは何時の時代も駄目である。 草々
その 400 NHK行 2005年2月19日
祭雨 (1974年)
一、 雨の中を歩く 待ちくたびれたから 赤い真っ赤な傘が 歩道に円を描く 蹴っ飛ばそうか 手で退けようか 蹴っ飛ばそうか 手で退けようか 赤い真っ赤な傘が ピクッと動いたから 傘の中を覗くと 棒で何かを突いている 白いお腹を 狙いを定め 白いお腹を 狙いを定め あわや 蛙の死に様を あわや 死なんとする様を 膝を丸くして乗り出せば ブスッと動いた |
二、 汚れた泣きべその目は 妙に大人っぽく もう死にかけた蛙を 止めんとする 大きい傘で 囲んであげる 大きい傘で 囲んであげる 傘の外を聴けば 共犯者にさせた君が 知らない男の人と 笑いながら通り過ぎる 鼓動が聞こえる もう沢山だ 鼓動が聞こえる もう沢山だ 今宵の 雨はお祭りだ 今宵の 雨に濡れにぞ濡れし 今宵の 雨はお祭りだ 今宵の 雨に濡れにぞ濡れし 今宵の 雨はお祭りだ 今宵の 雨に濡れにぞ濡れし 振り返ると真っ赤な傘が ブスッと動いた 今宵の 雨はお祭りだ 今宵の 雨に濡れにぞ濡れし |
その 401 NHK行 2005年2月26日
前略 調布に住んで2・3年頃からお酒を覚えウイスケに落ち着いて、
たっぷりと飲んでいた。
と言っても直ぐに酔う体質でストレートならコップ一杯程度だろうか。
酔っぱらっては寝ているチビの所へ行き、見下ろしながら足で「ウリィウリィ」と撫でていた。
手頃なところでホワイトとブラックがあったが、
私は黒が好きなのでブラックを選び、たまーに「オジサン(角)」を、
たまーにたまーに「ダルマさん」を口の中で転がしていた。
寝酒にかこつけて9時を過ぎてから急激に飲みだして、ベロンベロンになって眠っていた。
後で知り合いから「お酒の飲み方も知らないのか」と言われてしまったが、
晩酌をするほど呑み助でもないし、眠れればそれで良かったのであるが、
何故か9時頃からが9時前に、やがてもっと早くに飲み始めていった。
可笑しな話ではあるが、時々二日酔いのまま仕事に出掛けていたが、
遅くても正午の時報とともに酔いが消え去っていた。
若さだと思うが、午後に引きずるという事はなかった。
音楽の躍動的感覚から離れ、明日の為の一杯ではあったが、
それでも酔っ払っては「酔い日記」を書き綴っていたのだから、創作意欲だけは留まることはなかった。
手元には無いが今読み返してもかなり面白い内容で、
お馴染み「とってもありがとう」「マッチ擦人形」などは酔い日記からである。
ある夜、そんなベロンベロンになって眠っていた明け方、「ゴロゴロゴロゴロ」という物凄い音がして、
「うわーっなんだー」と、もがきながら目が覚めた。
何のことは無いチビが耳元でゴロ巻いていたのであるが、
酔っ払って眠って居る時に聴こえて来るものだから物凄い音で聴こえたのである。
雷様が落ちたと思ったです。 続く
その 402 NHK行 2005年3月5日
前略 3/ 2 >このような抽象的な抗議文(?)を延々とNHKに送り続けてるのですか?
>異常としか言いようがありません。
>マトモな人ならまず読みません。(読んじまったオレはマトモじゃないということになるが...)
3/ 3 試験させれば具体的になります。
ポチを呼んで事情聴取。
実は・・・と言って会社の人間の名が出ます。
こいつも似たり寄ったりで、
実は・・・と言って上の人間の名が出ます。
しかし試験させなければ、いつまでも作曲者(マトモ)の顔をしています。
芋づる式。
>曲も難解過ぎて、どこがいいのか理解に苦しみます。
>これを逆回転(今どきパクるのに逆回転なんてしないでしょう。
>コード進行や音符をずらす方がもっと効率的)したところでどんなヒット曲が生まれるというのか...
その程度で止めときゃ良いのに、未発表曲ごと盗むからこんな事になるのです。
>つーかはっきり言って音痴すぎてメロディーラインが分からんよ!パクリようがない!
私もそう思うよ、歌は下手、ギターも下手、声も良くない・・・・・欠点だらけ。
でも「歌はうまいけど作曲が出来ない」と、どちらがいいと言われたら、やっぱり今の自分が好き。
なるべくキリバン曲あたりから聴いたほうがいいです。
>それにテンションコードすらろくに理解してない人に、あんな大量のヒット曲なんて作れるでしょうか?
これからもどんどんアップしていきますよ。
テンションコードあたりは、あなたの講義が聞きたいですね。
海外と違い、日本は業界ぐるみだから、やる事が汚い。
軍隊蟻じゃあるまいし、通り過ぎた後に何も残せないというんじゃ意味がない。
ふんぞり返って面の皮厚くしていても、水虫菌の栄養にしかならない。
何十年もしてから実は兄が作曲してました・・・ってか。
後出し、丸投げ、歪曲、心理誘導。
その 403 NHK行 2005年3月12日
前略 3/10 >よーく分かりました。
>あなたに「人とマトモに会話する気」がないということを。
>まあ、このトピに人が殆ど出入りしてないことで、皆も相手にしてないことが分かるけど。
3/11 日テレの「文句があるなら観なけりゃいい」と、
NHKの「観ようが観まいが受信料を払え」のはざ間で、
みなさん慎重になっているのでしょう。
私は信頼を得られるよう頑張ります。
>>1月の楽曲紹介 アンジー
ミニバージョン載せました。
>タイトル、パクリですね(笑)
70年後半頃の酔日記からの
「もっとアンジーにいけよ、アンジーに」
「あっ間違えた」
「もっとイージーにいけよ、イージーに」
という行からのチョイスです。
言い分はあるので、どんどん突っ込んで下さい。
業界は盗作曲同様、早だししますからね。
惜別という詞の中の「童」、その後に「わらべ」というグループが出たね。
>じゃあ、音楽業界を変えるべくがんばって下さい。
はい。
3/11>>私は信頼を得られるよう頑張ります。
>あの、"信頼"って人と人が会話して生まれるものなんで...
3/11 山の中で道に迷い、拙い道しるべを頼って無事生還しても、信頼は生まれて来るでしょう。
>>70年後半頃の酔日記からの
>「Angie(/Anji)」が入っている「Sound of
Silence」の発表は'66年ですが。
>ストーンズの「Angie」も'73年ですが。
>両者ともあまりに有名ですよねえ? まさか業界にこれだけ固執する人が知らないわけないですよねえ?
あまりに有名な両者、さてどちらがパクッたのか?になっちゃわないかい。
君、前の人と似てるなぁ。(笑)
>パクッたのは明白。言い分ではなく言い訳に過ぎません。
とり合えず私の出所を語りましたが、一応題名もRAN語を使っています。
その音をもっとも引き立たせる響きを模索していて、逆に、
そのセリフをもっとも引き立たせる響きを模索しています。
セリフに意味はないので、聴き手の感性に自由に受け止めていいです。
ちなみにアンジーの次回曲はデイジーであり、これはこじ付けでも何でもなく、
曲の中でも出てきます。
少しは和らぐかな。
その 404 NHK行 2005年3月19日
惜別 (1974年)
一、 叫びきれない その青さを 海を見ようとしない君は 一人花を摘む 港見れば 今日から明日へと続く この生命を 船の先が印してる 二、 下駄の鼻緒を 確かめて 岬へ振り返る君の 白目は童のよう さよならだけじゃ 物足りず君は さぁその花束へ 顔を埋めたまえ 涙を流すのは 君一人でいい 涙を流すのは 君一人でいい |
三、 君は小さい 人だから 別れの渦に消えて 見えなくなってしまう 別れの花束 今日の季節聞けば 嗚呼 涙が 瞼が 睫を 頬に 涙を流すのは 僕一人でいい 涙を流すのは 僕一人でいい 君の声が聞こえる 風に乗って 君の声が聞こえる 季節に乗って 君の声が聞こえる 風に乗って 君の声が聞こえる 季節に乗って 君の声が聞こえる 風に乗って 君の声が聞こえる 季節に乗って |
その 405 NHK行 2005年3月26日
前略 ボクシング4強談義 その13 レナード対ドン・ラロンデ戦。
2階級賭けてのスーパーミドル対ライトヘビーの対戦で、
両者新設のスーパーミドル級に合わせての対戦。
ラロンデはかなり絞り込んだようで、ブロンドボンバー形無しといった感じだったが、
実際ボクサーには珍しく二枚目である。
パワー対スピード対決という事で、前評判はレナード有利とでていたが、
当のラロンデはライトヘビー級らしいスタートであったろうか、
自分のボクシングをやっているようで、出だしの硬さもクリンチも力で押し切っているようであった。
4Rレナードのダウン。
ラロンデの追い足パンチのクロスに手を伸ばして弾かれた感があるが、
両手をキャンパスに着いてしまったので、ダウン。
レナードなど相手の一呼吸、間合いなど、自分との兼ね合いで取り込んで攻めているのであろうか、
有効打が多いし、コンビネーションも美しい。
ラロンデ、レナードのスピードに手を焼いたのか、ジャブで牽制するが、
何故かそれに囚われて、コンビネーションがぎこちなくなって、
さらにレナードに付入れられる展開のようであった。
5R以降はそんな調子で、其のままレナードにペースを握られ、9RKO。
西城さんの口数の少ない解説が、何よりも試合に溶け込んでいるようであった。
73年頃だったと思うが「燃えよドラゴン」の映画予告をテレビでやっていて、
物凄いインパクトがあった。
まるで天から降りて来た格闘家のようであったが、
すでに天に召されているという事で、若者の心に一大ムーブメントを引き起こした。
レナードもブルース・リーに憧れていたと何処かで書いてあった。
中学の頃、テレビの「グリーンホーネット」というアクション物に加藤青年役で出ていて、
私は毎週見ていたが、ブルース・リーその人であった。
その頃からブルワーカーを購入して鍛え、やがて空手の本を買ってきて形を覚えたりしていた。
ヌンチャクで自分の頭を引っぱたいた若者、数知れずである。 草々
その 406 NHK行 2005年4月2日
業界崩壊中間報告 トーナメント風逮捕図
試験をさせる。 ポチを呼んで事情聴取。 実は・・・と言って会社の人間の名が出ます。 こいつも似たり寄ったりで、 実は・・・と言って上の人間の名が出ます。 しかし試験させなければ、 いつまでも作曲者(マトモ)の顔をしています。 芋づる式。 ポチ (いわゆる表ポチ) 小ポチ (いわゆる裏ポチ) 中ポチ (談合ポチ) 大ポチ(執行猶予すれすれ) 大バカ野郎ポチ (懲役10年が妥当) 出所がどうであれ、支持され利益が増し、 騙し通せれば一事が万事の世界。 大バカ野郎ポチが複数なのが、この事件の特徴。 もはや私の恩情は届きません。 |
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その 407 NHK行 2005年4月9日
夜のポケット (1978年) グットバイ・プレイボーイより
一、 あなたには夜のポケットがあるんだね お水が凍るように 冷や冷やしながら 硬くなっちゃったね グラスを仰ぐと右足も上がるのは あなたには夜のポケットがあるんだね 二、 あなたには夜のポケットがあるんだね 「知らないうちが 花さ」というお花を あなたは知ってるね その花探しにボロボロの蝶々がね あなたには夜のポケットがあるんだね |
三、 あなたには夜のポケットがあるんだね 何故か鳴り物入りの 腹鼓が 鳴らなくなったね 切れたらしいよボロボロの調べの緒がね あなたには夜のポケットがあるんだね 四、 あなたには夜のポケットがあるんだね カウンターに腰掛け 十八番 「飲んだくれのおいらに 愛想尽かされたって仕様が無いよなぁグラスよ」って あなたには夜のポケットがあるんだね |
その 408 NHK行 2005年4月16日
前略 ところで猫のチビが居候を始める前に、私は一冊の文庫本を読んでいた。
内田百關謳カの「ノラや」である。
野良猫が庭に住み着き、そして飼い始め、やがて何処かへ行ってしまう話であるが、
情感たっぷりに綴っている。
ただし何処かへ行ってしまった後の百關謳カの未練たらしさが、尋常ではなく、
気の毒になるほど後を引いてしまい、私など、
文庫本を縦に横にして何度も何度も読み返したほどである。
もちろんノラが帰って来てくれないかと言う切なる想いである。
小学生の国語で志賀直哉の「清兵衛と瓢箪」にふれて、
やはり釈然としない寂しさを感じたものだが、リアリティの巧みさであろうか。
同じく直哉の「小僧の神様」に太宰が噛み付いていたっけ。
「ひとにものを食わせるというのは、電車でひとに席を譲る以上に、
苦痛なものである〜」
こうなるとものを書く姿勢まで問われているようで、それはさて置き(笑)
うちのチビはというと、飯も食べず、鳴きもせず、茶黒の猫だから、部屋の隅で、
木炭の塊のように丸くなっていた。
例の足で猫のお腹を「ウリィウリィ」も実は百關謳カの受け売りである。
飼い始めの頃、風呂場の温かい所で寝ていたノラ(クル?)に足袋で「ウリィウリィ」と、
家の主らしい挨拶をするのであるが、その距離がたまらなくいい。
黒澤監督も映画「まあだだよ」にしていて、人となりはご存知の方も多いと思うが、
かなりおかしな人でもあったらしい。
うろ覚えであるが、煙草を一列に並べて「1番先に吸われたいのは誰かー」とか叫ぶらしい。
井伏さんのテレビ出演での話では、文壇の会合があると、
必ず誰それに噛み付いては会合をぶち壊しにしてしまうらしいのだが、
一幕、雷様の話をし出すと、はたと箸を置き膝を正して下を向き、シュンとなっちゃうそうなのだ。 続く
その 409 NHK行 2005年4月23日
前略 どう言う事?と言われても説明のしようがないほど「おかしな人」なのである。
井伏さんも笑いながら強調していたが、「おかしな人だよ〜」が1番、端的に語っている。
私は何となく分かるのである、と言うのも中学の同級生にも似たような人が居た。
学校では暴れん坊なのだが、放課後、私服になるとメチャクチャ大人しい。
その事に気づいて学校で指摘すると罵られるが、放課後、休日の時は照れ笑いするのである。
くすぐったくなるほどクエスチョンマークであるが、
もちろんみなさん社会に害を与えるような人達ではない。
サイダー工場の営業のオジサンの噂話では、曇り空の日は機嫌がいいが、
晴れの日は機嫌が悪いのだそうだ。
子供心にその訳の分からないジョークがおかしかった。
思うに、昔は何かしら規律があって、父親の威厳、
男の威厳がまだ幅を利かしていた頃の副産物ではないかと考えてしまうが、
現代のように何か置き忘れて見失なって来てしまった時代からでは、キレた話題ばかりである。
人間というのは、美しい夜空と、そして美しい青空を確認する為に生まれて来るのではないだろうか。
それ以上は望まなくても別にいい事なのだ。
大宇宙の入り口を夜空の大パノラマで観る事ができ、そこには嘘や誤魔化しなど一つも無く、
ありのままの姿を伝えている。
宇宙分の一の地球の住人としては、そう考えないとやりきれない。
チビであるが、それからまもなく食堂街に連れて行き放してやった。
車に乗ったのが始めてだったのか、ドアを開けたら一目散に走っていった。
百關謳カの「ノラや」がどう作用したのか分からないけれど、
その百關謳カの本も一冊きりで止まってしまった。
老眼めがねを掛けるようになったら全集を読もうとは思っています…が…まあだだよ。 草々
その 410 NHK行 2005年4月30日
と、 ブルースを (1977年) グットバイ・プレイボーイより
一、 街はとうに頬かむりの ポーカーフェイス 古いワインとブルースを 心持心持 酔ってきた 二、 チェリーを摘んだ僕の指が 優しくて 可愛い悪戯とブルースを 心の心張り棒が 外された |
三、 グラスの中のレッドチェリー ゴキゲンだね 可愛い似顔絵とブルースを 君は飲み過ぎの 処女だね 四、 グラスの中のハイライト 君を飛ばす 流れ星の続きとブルースを 心の心張り棒は 君の悪戯 |
その 411 NHK行 2005年5月7日
前略 現在発表している「ポーエットとしての月」作品の事も書いておこう。
94年 初夏 3ダース 1巻〜36巻
94年 夏 2ダース 1巻〜24巻 ブルージー 3タイトル
94年 秋 5ダース 1巻〜60巻 その
他 4タイトル
確か93年の後半の頃だったと思うけれど、
いつものようにメジャーコードやマイナーコードで作曲していて、
何気なしにドミナントコードが入って、ピンと来るものがあった。
若い頃にも色々と試していたコードではあるのに、この時ばかりは、
全体に馴染んでいるように聴こえた。
それでちょくちょく取り入れていているうちに、
ブレイクして「ポーエットととしての月」作品が出来上がった分けです。
全体のテンションも上がっていたので、バラード調も開花したといったところ。
私の作曲作法としては、しゃにむに勉強して取り組むという事をしないので、
きわめてゆっくりとしていて変化が分かり易いと思う。
この頃の特徴としては1カセットにブルース調・バラード調が入ったり、
6拍子・アルペジオのスローなんかも入っていたりと、とてもカラフルで、
偏った趣向に走ってはいません。
ロングバージョン、ミニバージョンともに同じ1カセットからの編集。
作品の出来を体調で比べてみても、仕事の疲れでぐったりしている時も、寝不足でボーッとしている時も、
ベストコンデションの時もそれほど変化は無く、若干、負荷がかかっている時のほうが、集中できているかもしれない。
作曲時やパソコンに取り込んでいる時までは、心張り棒が働いているので楽しめませんが、
ライブラリーに入ってからは、掲示板の宣伝同様、気楽に楽しんでいます。
残りの2タイトルはお待たせのブルージーな曲ですが、もちろん7タイトル総てベストからのピックアップです。 草々
その 412 NHK行 2005年5月14日
前略 1/15 ♪盗む〜あなたが〜悪いのよ〜♪ とかいう歌謡曲、なかったかな。
♪どんな時も〜どんな時も〜♪ ♪僕が僕らしく〜ある為に〜♪
♪好きな草を〜吸って〜〜♪ って唄っているようなものだぜ。
1年ほど前に槇原観たけど、凄い顔になってきたなぁ。
2/11 この頃は音楽番組観てないし、勉強不足ではあるけれど、まだ特番とかで、
懐かしの盗作曲流しているのかも。
いつまで、生殖器むき出しみたいな事、やっているのかな? テレビの音楽担当者?
2/15 音楽配信、これからも力作、続々登場。 あわせてタコ助も浮上。
こりゃ今年中に茹であがりますな。
2/27 全国の皆様、有難うございました。
無事H2Aロケット打ち上げに成功いたしました。
これもひとえに皆様からの喝が入り、それらを真摯に受け止め、再認識、再確認、再編成した結果、
実を結んだとしてスタッフ、並びに関係者に代わりまして、私がここにお礼申し上げます。
因みに業界ですが、その100倍は渇が入っているにも拘らず、反省の色は見当らず、
代わりにミニロケットが下方でそっぽ向いている状態であります。
尚いっそうの渇が必要かと思われます。
4/ 4 VAIOの文字を見ると私は何故か「バキャロー」と読んでしまう。
NTTのCMで「社長さんもイエイエイエーの曲」使ってましたな。
この間ソニーの元社長連中退陣していたけれど、まるで、イタチの最後っ屁・すかしっぺですかね。
兎に角、おぞましくて、ジョークを織り交ぜながらでないと、進められません。 その 184
4/23 その 107 NHK行 2000年1月10日
ある日、家から外に出たら止まっている車からランナーがガンガン流れてきた。
この時点でもう作品(カセット曲)は、紛失していてジタバタしてもハマルだけという設定だ。
そういう状況に置かれてはいるが、そういう状況に彼等もまたいるという事で
それにしても図太いというかアクどいというか無謀というか。
その 358 NHK行 2004年5月1日
随分昔の事だが、こんなのが居た。
「そんなにいっぱい作っちゃ、俺達の作るのが無くなってしまう」
そんな事を心配する前に逆回転、盗作を指示しているレコード会社に異を唱えるべきである。
もっともそんな事を言い出す輩こそ創作向きではないが。
1988年頃の同じ場所でのソニーの犯行声明である。 草々
その 413 NHK行 2005年5月21日
前略 4/30 >「そんなにいっぱい作っちゃ、俺達の作るのが無くなってしまう」
>1988年頃の同じ場所でのソニーの犯行声明である。
まだ、1コードシリーズやポーエットシリーズの前の話です。
とても付き合いきれません。
ところでみなさん。
情報開示で、音楽業界が良く見えるようになったでしょう。
スッポンポンになって、羞恥心って奴があるとすれば、これからが見所ですー。
5/ 6 >1988年頃の同じ場所でのソニーの犯行声明である。
それよりもずっと前の81年、手元には何も残らず横浜に出て来ていた頃。
記憶を頼りに歌詞を復元していた頃。
バスに乗っていた時、対向車線を読売新聞の車が目に入って、耳元で「有るだけでやれ」と呟かれた。
ますます混乱してしまったが、その後の日テレの動向をみてると、あながち冗談ではなかったようである。
頭を傾げたくなるほどの犯行声明である。
「有るだけでやれ」
なかったとしたら、いったい作詞家は誰になっていたのでしょうねぇ?
こういう業界を作り出す要因の一つに逆回転曲行為があるようである。
5/12 ところでNo17の言動を推察するに、彼等は単なる使いっ走りだったのかもしれない。
つまり好みの楽曲を選ばすだけの役目で、あとは会社内のポチが引き受けていたのかもしれない。
「内のST-1マシンにぶち込めば、あーら不思議、ニュー‐スタイルで出来上がる」
などと言って丸め込んで、送り出していたのかもしれない。
その後、彼等が大金持ちになったという話は聞かないし、
別のグループなどは、音楽とは関係のない事で名を上げたりしているのだから。 草々
その 414 NHK行 2005年5月28日
前略 ボクシング4強談義 その14 デュラン対アイラン・ブレード・バークレー戦。
世界ミドル級をかけての一戦
この頃のデュランは最早ライト級には戻れない風貌であったし、
目も少し窪んで見えるほど歳を感じさせたが、集大成として観れば、
いい所が全部出た試合だったと思う。
今までの戦いに迷い、偏りがあったなら、全盛のバークレー相手に、
これほどのファイトは出来なかったと思う。
兎に角この試合、両者、体を預けて離れての展開で、たっぷりと打ち合っている。
バークレーは余り余計なデフェンスにかまけないで打ち合うタイプなのか、
観ていても豪快だし、この人の試合はみんな面白いじゃないかと思う。
出だしも軽快なジャブで距離感を掴み、強打で畳み込むかに思えたし、
4R終了時のセコンドの話にもしっかりとした相槌を打っていたが、
やはり老獪なデュランの前に後半、攻めあぐねているようであった。
8R、バークレーのカウンター狙いの左フックが炸裂、バランスを失ったデュランに、
追い討ちをかけるが攻めきれず、11R逆にデュランの正確なアゴへの連打で、
ライブカメラの真下に滑り込む大サービスのダウンをプレゼントしてくれた。
こんなアングルなかなかお目にかかれません。
結局判定で勝利したデュランは、この年の冬にレナードと第3戦を消化している。
バークレーって凄い恐そうな顔ですが、ニカッとした時の顔は笑えます。
10代の頃、高校に行っていた空手部の友達は、初段までは誰でも取れると言っていた。
検定に行きそびれて初段を逃したとか言っていたが、
かなり甘いらしくて最後に顔面辺りに来る正拳突きを後ろに避けると初段を貰えたそうだ。
サイとかいう十手のような武器を持っていて、上手に操っていたが、私がやると、ぎこちなかった。 草々
その 415 NHK行 2005年6月4日
お酒の香 (1977年) グットバイ・プレイボーイより
一、 知らないんだね 私の事を 夜の道私を置けば 星だって控えめさ 煙草は遊びの 道具 あんたのような 坊やの為の ほらほら そんなに見惚れてちゃ 咽っちゃうのは 当たり前 こうして遠くを見つめて吸うとね 涙を流さず 済むんだよ |
二、 馬鹿な話さ 酔えない夜の 最後の一本膝に抱き 優しく温めて 何もかも 飲んだのに 最後の一滴 待つ間 くるくる 地球が周ってさ 零しちゃったよ ほっぺたに 酔えない夜には涙が付きもの 空には星屑 凄かった |
三、 励ましてるんだね 私の事を 勿体つけてる誰かさんと 違うところが可愛いね 威勢良く 飲んで 空瓶できたら こちらに寄こし ころころ 歩道に転がしてさ 引っくり返るよ 誰かさん 甘い香にも誘われてもみたよ お酒の香 知るまでは |
その 416 NHK行 2005年6月11日
前略 この頃5日に一度位のペースでしか外出していない。
食料の保存が許すかぎり、料理が上達、レパートリーが増えれば、
さらにイージーゴーイングな生活になっていると思う。
それまでは必ず一日一回は仕事、買い物の為に外出していたが、
やむを得ずだったのである。
であるから出掛ける前のギターの練習と作曲はその間お休み状態である。
私を知ってる人などは以外に思うかもしれないが、実際は出不精なのである。
20代で音楽が軌道に乗っていたなら、はたまた早めに結婚していたなら、
作詞作曲や読書で飽きるほど、もぐら生活をしていた筈である。
思えば長かったーというほど、ある意味、夢が一つ叶ったと思っている。
少し前まで二ヶ月近く外壁の塗装工事で足場を組んでネットを張っていたので、
まさにもぐら生活である。
ベッドはミドルベッドにして荷物をみんな下に押し込んで、
洗濯機スペースには例のファンシーケースの骨組みで台を作り、
ミニ冷蔵庫を洗濯機の上に収めている。
さすがに電子レンジは入り口になってしまったが、
これでやっと小規模のもぐら生活を達成したわけである。
リストラを被って一年程前からこんな調子で、ハローワークにも出掛け、
雀の涙を貰い職を探していたが、厳しい状況である。
前と似たような仕事はなかなか見つからない。
この頃は外に出掛けてもペッペッとやってくる人間は余り見かけなくなったが、
代わりに「頑張ってー」と言う声が聴こえるようになった。
小学校から中学へ入学した時、隣町の友達が出来、新しい風を感じた。
中学から訓練校へ入校したら、隣の市の友達が出来、やはり新しい風を感じた。
大学へ進んだ人などはやはり他県の友人が出来、情報交換などしたのだろうけど、
私は旅をして他県にふれた。
現在はネット社会である、上手に渡り歩いて、新しい風を感じたいものである。 草々
その 417 NHK行 2005年6月18日
夢は眠る (1975年) グットバイ・プレイボーイより
一、 言葉も出ないほどに 取り乱したのだから 悲しかったのだから これから私は毒を飲んで 死んでしまうわ 夢は終わり 二、 窓の外では今日も 夜が来たのだから 物欲しそうな夜が 私には何もあげるものは 何もないのよ あげるものは総て |
三、 心の隙間にそっと 5度目の恋だから 5杯目の毒を あなたの秀でた頭に腫れ物が 出来るように 夢は終わり 四、 甘い想いに思うのは 効いてきた証拠 もう直ぐ死んじゃうんだから あなたは優しくなって 私を向かえに来るのよ 夢は…………………………… ………………………………… ………………………………… |
その 418 NHK行 2005年6月25日
前略 調布での地域密着形の仕事は、夏は暑く、冬は寒かったが、
周りがいい人が多かったので、のほほんと過ごしていた。
会社の車で通勤(10分程)していたので、楽といえば楽であったが、
駐車料金は自分で払っていた。
親方は負担すると言ったが、私は休日にも使わしてもらっているので、
と言って遠慮していた。
この頃はまだ私も世間慣れしていなかったようである。
主に門扉・ベランダを製作、現場に行って取り付けまでの作業であったが、
2・3年して70年も後半の頃、親方が鉄骨の話を持ってきたので私は飛びついた。
物が大きいだけで図面通り、寸法通り作れば良いのであって、びびる事はなかった。
最終的には回り階段まで作らせてもらったので、鉄工所での仕事では悔いは残っていない。
二階一部三階などの新築を2・3、増築もその位携わった。
面接の時、チラッと部屋の額縁に目がやったら、なんと親方は柔道五段の人であった。
従業員は私と以前から居るおじさんの二人だけであったが、
私と同じ頃入所して来た変なおじさんとおじさんの会話では、
おじさんには年頃の娘、三姉妹がいるようであった。
何かわざと引き出させて私にも聞こえるように擦り込まれた感があったが、
この変なおじさんは直ぐに辞めていったし、私も、のほほんとしていた。
何処の工場にも1人位は居るような仕事だけをしている、
世間話もしないような善良なおじさんであったが、歳(50代)のわりには爺さんに見えた。
私も無口だし、逆に歳が離れているから馬が合ったのか、不愉快な事はなかった。
親方(40代)がおじさんと紹介してくれたので、おじさんと呼んでいた。
取り付けでは私の運転で出掛け、サッサと終わらして帰って来るのが日常で、
そんな良い相棒が何年も続いた。
ある年の初め、初荷を取り付け終わった現場で腰を下ろし二人で日向ぼっこをしている時、
あー今年もこのおじさんと一緒に仕事かぁと思ったら、穏やかーな気分になってしまった。
人生において、あれほど笑った事はないという話がこの時期であった。 続く
2005年〜
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